コレステロールを効率よく下げる医薬品や健康食品はある?

コレステロールを下げる医薬品はおもに、「高脂血症の治療薬」として処方されます。
一見同じように見える薬でも、人それぞれで高脂血症の特徴やタイプが違うため、最も効果的に作用させるためにいくつかの種類のなかから適切なものを見きわめる必要があります。
高脂血症の治療薬の作用機序(薬が効くメカニズム)には大きく分けて7つのパターンがあり、高脂血症のレベルや治療期間に応じてそれぞれの薬を使い分けることがポイントになっています。

現在、日本で高脂血症治療薬の代表となっているのがスタチン系の薬剤です。
コレステロールの合成そのものをおさえたり、LDL受容体を吸収することによって血液中のLDL(低比重リボたんぱく質)の比率を減少させたり、HDL(高比重リボたんぱく質)の比率を相対的に増やしたりする効果があります。
日本人の高脂血症の治療薬としてはスタチン系の薬剤がスタンダードな選択肢となっており、初期段階の高脂血症に対してはひとまずスタチン系薬剤が処方され、経過観察をつづけながら他のタイプの治療薬に適宜切り替えていく、という手法がとられる場合が少なくありません。

スタチン系以外の高脂血症治療薬のパターンとしては、LDLの再吸収を阻害する、脂質の代謝効率を高める、胆汁酸を増やすことでLDLの血中濃度を下げる、などが挙げられます。
高脂血症のパターンに合わない治療薬を長い期間使いつづけても望ましい治療効果が得られないどころか、高脂血症の症状が悪化するばかりなので、専門医の指導管理にもとづいて薬を服用し、決して自己判断で対処をしないようにしましょう。

医薬品だけでは効果が期待できないからと、健康食品を合わせて試している人も多いかと思いますが、その場合も注意が必要です。
処方薬以外に市販の健康食品を併用している場合は必ず、その旨を担当の医師にきちんと報告することが大切です。

市販のサプリメントやいわゆる代替食品などのなかには処方薬と拮抗する成分をもつものも少なくはなく、担当医に服用を知らせなかった場合、処方薬によって本来得られるはずの効果が減衰したり、あるいはまったく効果がなくなってしまったりします。
サプリメントや代替医療に頼ることは個人の自由ですが、すでに専門医のもとで治療を進めている場合は処方薬の効果のほうを優先させ、どの種類のサプリメントを服用しているか、服用期間はどのくらいかなどを正確に伝えることが重要となります。